漆といわれると何を思い浮かべますか。お正月にだけ出てくる、光沢感のあるお重。私はそれがぱっと浮かんできました。漆と聞くとおめでたいときの和食に使われているイメージがあります。そして、長く使われているようなイメージではないでしょうか。

しかし、あまり日常的に使うものという感じはしないものです。今回は日常使いできて長く使える〈輪島キリモト〉の「コーヒーカップ」を紹介します。

”輪島塗”、朝ドラファンなら知っている方はいるのではないかと思います。7年前の朝ドラ『まれ』の作中でも取り上げられていた伝統工芸です。輪島塗は何度も何度も漆を塗り重ねて出来上がる、光沢感の美しい漆器です。

輪島塗×コーヒーの異色な組み合わせ

輪島塗とコーヒーカップというなかなか想像できない組み合わせ。しかし、輪島塗は意外にも温かい飲み物とも冷たい飲み物とも相性がよく、温かさも冷たさも保ってくれます。また、天然木でできているので軽くて持ちやすいのも使いやすい特徴の一つです。

お仕事中やおうちでお菓子を食べてまったりしている間も飲み物の温度を保ってくれるのはとても嬉しいことですよね。

さっときれいに・・・

漆でできているため、さっと洗うだけで汚れを取ることができます。逆にガシガシ洗う方がよくないとか。洗い物はいやだと思うことがあっても、必死で汚れを取らなくても大丈夫なのも隠れた魅力なのではないでしょうか。毎日使うコーヒーカップがさっと洗えるのは朝の食器洗いが時短になっていいのでは...。

こだわりのデザイン性

コーヒーカップ自体のデザインもこだわって作られています。そこが平らで広がった形状になっているのでもう一つ、上にのせて食器棚に収納することができます。食器棚って思ったより食器がかさばっていたり、無理やり重ねていたりすることが私の家ではよくあります。そういった収納にも気を使ったデザインになっているのもこの商品の魅力です。

輪島塗は使えば使うほど光沢感がまします。また、傷がついても直して使い続けることができるので世代を超えて長く愛用してもらえればと思います。

特別感のある〈輪島キリモト〉のコーヒーカップを日常的に使ってみてはいかがですか。

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  • 輪島キリモト

    輪島キリモト

    石川県輪島にて、200年以上「木と漆」の仕事に携わってきた桐本家。 江戸時代後期から明治・大正にかけては輪島漆器製造販売を営み、 昭和の初めに木を刳ることを得意とする「朴木地屋・桐本木工所」に転業。 六代目・俊兵衛は、特殊漆器木地をはじめ、家具全般をも手掛ける設備を整えました。 七代目・泰一は、大学でプロダクトデザインを専攻、企業でオフィスプランニングに携わった後、輪島に帰郷。 朴木地業の弟子修行を経て、漆器造形デザイン提案、器や家具、建築内装などの創作をはじめました。 平成27年 商号を「輪島キリモト」とし、木地業を生業にしながら、多くの力ある職人さん達と一緒に、 木工製品や漆の器、小物、家具、建築内装材に至るまで、木と漆が今に暮らしにとけ込むようなモノ作りに 挑戦し続けています。

Text & Photo:
廣渡加薫

3年間手刺繍をしていたのもあり、細かい作業が得意。最近は、インスタでまだ見ぬファクトリーブランドを探すのがマイブーム。

Date: 2022.01.27

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