Mr.スカーフが教える、
簡単スカーフ巻き方講座 PART.3
Marca
Mr.スカーフこと、株式会社丸加の遠藤 洋平さんが丁寧に教えてくれる、スカーフの巻き方講座も今回で第三回です。更なる巻き方アレンジを一挙ご紹介いたします。 →前回記事<PART.1>スカーフの畳み方・基本の巻き方はこちら →前回記事<PART.2>小判・大判サイズ別の巻き方はこちら
ドレープ結び
まずはドレープ結びについて、スカーフの畳み方から始めましょう。今回は全て定番サイズの88cm四方のスカーフを使用します。
①まずスカーフを二つ折りにして長方形にします。さらに長方形の対角線上で折り返します。※画像の青い線参照
②そのまま肩にかけて、両方の先端をかた結びします。
③「ドレープ結び」の完成!
④③の結び目を横にもっていくと
⑤ドレープ結びの「サイドアレンジ」が完成!
ボレロ結び
次に、ボレロ結びについて、スカーフの畳み方から始めましょう。こちらも定番サイズの88cm四方のスカーフを使用しています。
①今回もまず二つ折りにして長方形にします。その際に2枚生地が重なっている角を使います。※画像の青丸参照
②2枚重なった角同士をかた結びします。同様に逆側の2枚重なった角もかた結びします。
③角を結んで輪っか状になった穴に袖を通すと、「ボレロ」の完成です!
フレンチ結び【上級者向け】
最後に、上級者向けのフレンチ結びです。 遠藤さんもニュアンス伝えるのが難しいと仰っていた上級者テクニックをなるべく分かりやすく記載します。こちらも定番サイズの88cm四方のスカーフを使用しています。
①[画:左上]まずは三角形になるようにスカーフを二つ折りにし、両端を左右の手で持ちます。 [画:右上]さらに半分になるように二つ折りにします。 [画:左上]スカーフが長く垂れているほうの手(画面だと左手)でスカーフをたくし上げていきます。 [画:右下]ある程度たくし上げて一本の棒状になったらOKです。
②①で持った手のまま首にかけ、後ろから前に垂らします。二つ折りのまま首に掛けているイメージです。そのうち片側の2枚重なっている角同士をもう片側のスカーフに掛ける形でかた結びします。
③最後に形を整え、結び目の向きを調整すると、「フレンチ結び」の完成です!
Mr.スカーフへインタビュー
大好評いただいた巻き方講座を記念して、Mr.スカーフこと株式会社丸加・遠藤さんにものづくりへのこだわりやブランドへの想いについてインタビューしました。
―ブランドの歴史を教えてください。 【遠藤】創業は1952年で、もう71年目になる歴史ある会社です。私たちは神奈川県横浜市でスカーフやストール、ハンカチ、バンダナなどを中心に繊維商品を手掛けています。自社ブランドとして【伝統横濱スカーフ】【the PORT by marca】【Marcaオリジナル】という3つのラインでシルクスカーフを作り続けています。
―ものづくりへの拘りはなんですか? 【遠藤】デザイン、型起こし、調色、手捺染、蒸して水洗、整理、縫製、仕上げという工程、どれが抜けても製品にはならないものです。完成度の高い製品を作るにはそれぞれの工程をよく知る熟練の職人たちがいないことには成り立たないですよね。ほとんどの仕事は手で行う仕事、ある意味リレーのバトンを渡していくような仕事です。一個一個の工程で前後の工程が分かっているからこそ相手の事を考えた仕事ができる。だから良いものができる。その積み重ねなんです。それを切れないように続けていくことが自分たちの使命。
―ブランドの特長はなんですか? 【遠藤】うちのスカーフの特長は、色を重ねることによって出てくるモチーフの立体感や線の細やかさです。手捺染だからよい、多色だからいいわけじゃない。でも「伝統横濱スカーフ」ならではの美しさや柄の楽しさにより、身に着けると心が豊かになり、気持ちがワクワクする。そんなスカーフを作っています。
―どうして丸加に入社したのですか? 【遠藤】元々アパレルに勤めていたんですが、「もっと好きな物を扱えるようになりたい」「もっと物を作る現場に行ってみたい」という想いから家業だったスカーフというものに自然とたどり着いた形です。小さい頃から会社には出入りしてましたし、スカーフはとても身近なものでした。今入社して14年になります。
―スカーフの講師になったきっかけは? 【遠藤】講習会は完全にオプションです(笑)営業担当として各地を回る際に、営業活動の一環として行っています。スカーフを身近に楽しんでもらいたいという気持ちから少しずつ始めた講習会も、例えば某百貨店の1階でやると30人くらいお客様が集まってくださるんですよ。ご好評いただき、コロナ前だと毎シーズン行っていました。
―最後に、ブランドとして大事にしていることはありますか? 【遠藤】「横濱伝統スカーフ」を地域の名産品として私たちが販売することによってその地域の知名度が上がったり、興味を持ってもらえる。そんな流れを目指しています。地域に支えられてるという意味ではもっと地元に愛されるようなブランドになっていきたいです。
遠藤さん、ありがとうございました!
全3回にわたってお届けしたスカーフの巻き方講習会。巻き方自体はそんなに難しくないのに、完成して見えるとなんだか明るい気持ちになったり、ワクワクしたり。実際に体験することで感動する。そんな時間をいただきました。次回の開催もお楽しみに。
→前回記事<PART.1>スカーフの畳み方・基本の巻き方はこちら →前回記事<PART.2>小判・大判サイズ別の巻き方はこちら →Marcaの商品一覧を見る