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【梶原加奈子の想いごと】
心とつながる色合い
テキスタイルから特別感ある楽しさを
なにげなく気に入っている色が側にあると落ち着く。毎日、部屋のなかに居心地の良い色を置いたり、今日、起こることを想像して身に着ける色を決めたり、いつも私たちの側に色が存在する。
色を考える仕事をしているなかで、出会う人たちの顔を見つめているとその人の好きな色が自然と心に浮かんできます。素朴な快適さに包まれるような、静寂のなかで心を癒すような、そして、元気を奮い立たせるような。様々な気持ちに寄り添う色合いを考えることが楽しいです。人それぞれ、気持ちが合う色と出会って欲しいと願う気持ちもあり、CRAHUGでは、色に特徴があるブランドからの発信が多いと思います。
その中でも今回は、明るく楽しくなるような色合いを特徴としているブランドをご紹介したいと思います。
いつもの毎日を華やかに
山形県米沢で作られている、カラフルな丸編みのジャカードストールを展開しているnitoritoは、大胆なカラーブロック調の色の組み合わせに特徴があるデザイン。米沢の風景や自然、文化から発想した柄が落とし込まれています。
いつものコーデにワンポイント明るいカラーを身に付けることで、毎日の外出を華やかな気持ちにしてくれると思います。
兵庫県西脇で作られている、カラフルなジャカードの織物を中心に商品展開しているPOLSは、タテ糸ヨコ糸の色と凹凸がある表層テクスチャーがミックスし、奥ゆきある色合いに特徴があるデザイン。ウールカットジャカードの技術を生かしたテクスチャーに特徴あるデザインや、商品の左右で違う柄や色使いをしているので、顔映りや服との相性を考えながらコーディネートを楽しむことができます。
足元のオシャレも忘れずに
奈良県で作られている、カラフルな靴下を展開しているZOKZOKは、シルクやウール、コットンなど上質な天然素材の糸を使い、足元にカラフルな色を添えています。一見無地調だけど、表面にはジャカードで出来た細かな柄やリブが特別感のある色合いを表現しています。
同じく奈良県で作られている、自然をテーマに意匠性にこだわっているカラフルな靴下を展開しているCOQは、工場の残糸を使ってデザインしています。靴下の一部にラメ糸を使うことが多く、色と表面感が混ざり合うテクスチャーが特徴です。表も裏も使えるリバーシブルの靴下なので、その日に合うデザインを選べる楽しさもあります。
カラーコーディネートを取り入れやすい足元から、色を纏うのも良いかもしれませんね。
色も形もコーディネート
群馬県桐生で作られている、金属フリーでカラフルな立体刺繍のアクセサリーのemblandは、パーツを自由に組み合わせてカスタマイズすることも出来ます。自分のスタイルに合わせてチェーンを繋ぎ合わせてみることや、モチーフをいくつか使って独特な形状にしてみるなど、色や形を遊ぶように組み立てられることが特徴です。
▲アクセサリー /〈embland〉zig-zagtチェーンネックレスとmocchiriオーナメントの組み合わせ
このようなインパクト強めのカラフルな色を楽しんでいくためには白、ベージュ、グレー、黒などベーシックカラーやグレイッシュカラーと組み合わせてスタイリングしていくと、バランス良く特別な色を楽しめると思います。心が喜ぶ自分に合った色探しを是非楽しんでいただきたいと思います。
Text & Photo:
梶原加奈子
CRAHUGのクリエイティブディレクター。大好きなテキスタイルに関われる日々に感謝。北海道の自然がクリエーションの源。
