長引くおうち時間。終わりの見えない不安と、漂う閉塞感。果たして過ぎていく時間が解決してくれるのでしょうか。沢山の不安と不満はありますが、ただ悲観して嘆いていても状況は変わりません。状況が良くなった時のことを想像して、楽しく過ごしているほうが吉ですよね。それにせっかく家にいるならと重い腰を上げて、今まで挑戦できなかったことに取り組むいい機会です。より一層健康のことを気にするようになり、食事にも気遣うようになった、そういう方多いのではないのでしょうか。外食することを憚られるようになった今、このプレートがあればいつもの料理も、行きつけのあのレストランのものと錯覚するくらい美味しいものに感じるはずです。料理を美味しく、そして食事を楽しくするのは、なんだと思いますか?誰と食べるか?どこで食べるか?いや何に盛り付けてあるかです。

こう見えて”漆器”なんです

漆器と聞くと繊細で丁寧に扱わないといけない、そんなイメージ。それゆえここぞという大切な時にしか使えない。その結果、何年も食器棚の奥に眠ってしまい、使うタイミングを逃した。そんな経験ありませんか?それに漆器って、「和食に使うものでしょ」、「普段の食卓には合わなさそう」、そんな風に思っている人多いと思います。〈輪島キリモト〉より作られている「漆布みせプレート」は、毎日の食卓に並べたくなるようなお皿です。そのわけを紹介していきます。

〈輪島キリモト〉独自の技法を用いたプレート

従来の漆器のイメージと大きく異なり、タフに毎日使える理由はその製法にあります。このプレートには実は〈輪島キリモト〉独自の技法が用いられています。その技法の名前は「布みせ技法」。この技法の最大の特徴は、漆で麻布を張った上に、輪島地の粉、砥の粉で強度を高め、何度も漆を塗り込んでいくところです。そうすることで擦れに強く傷がつきにくく、日々の生活の中でも扱いやすいものになるのです。この技法を用いて出来た商品は金属のカトラリーを併用できます。現代の生活に沿ったモノづくりをしている〈輪島キリモト〉ならではの発想です。

実際の地の粉。輪島市内の小峰山から産出される珪藻土を焼成し粉末にしたもの。

ナイフやフォークなどの金属のカトラリーと併用可能。普段使いとして安心して使うことが出来ます。

使い方はあなた次第、両面A面の万能プレート

もう一つの特筆すべきポイントは、そのカラーです。色は、黒ねずグラデーション/白ねずグラデーション/白の3色での展開。落ち着いた印象の色展開で、従来の漆器にあるような朱色や黒色とは大きくイメージが異なります。お皿単体で見ると、個性の強い色合いだと感じる人もいるかもしれません。ところが料理を載せると一気に馴染みます。それは長年食器と向き合ってきた〈輪島キリモト〉にしかできない絶妙な色彩感覚によるものです。そしてこのプレートは裏側にも布着せを施しているため、なんと裏面も使うことが出来ます。裏面の色は黒。こちらは表面と打って変わってシックな色合いだからこそ、より鮮やかに食材の色を引き出します。

表面の質感も表情のある仕上がりになっている。使い込むほど布目がはっきり見えてくる経年変化も楽しめるプレート。

大きさは3種類から選べます。どのようなシーンで、どんな料理を盛り付けてみたいか、想像しながら自分好みのサイズを選ぶことが出来ますよ。使い方も、プレートの上に直接料理を載せる、違うお皿に載せた料理の下に敷いてみる、などあなたの発想次第では無限大にあります。それ単体でも十分に楽しむことはできますが、お気に入りのお皿との掛け合わせも考えると、もっと楽しめます。なんだかわくわくしますよね。

大・中・小の3サイズの展開。

透明なお皿との掛け合わせ。こういう使い方も出来る。

和食から洋食、前菜からメイン、デザートまで、幅広く活用することが出来る。どちらもA面で、どちらの面でも主役をはれるプレートです。ただ主張するだけではなく、料理の魅力を最大限引き出してくれます。最近料理を始めたあなたの料理でも主役級に。いつもの食事も見違えて見えますよ。

  • 輪島キリモト

    輪島キリモト

    石川県輪島にて、200年以上「木と漆」の仕事に携わってきた桐本家。 江戸時代後期から明治・大正にかけては輪島漆器製造販売を営み、 昭和の初めに木を刳ることを得意とする「朴木地屋・桐本木工所」に転業。 六代目・俊兵衛は、特殊漆器木地をはじめ、家具全般をも手掛ける設備を整えました。 七代目・泰一は、大学でプロダクトデザインを専攻、企業でオフィスプランニングに携わった後、輪島に帰郷。 朴木地業の弟子修行を経て、漆器造形デザイン提案、器や家具、建築内装などの創作をはじめました。 平成27年 商号を「輪島キリモト」とし、木地業を生業にしながら、多くの力ある職人さん達と一緒に、 木工製品や漆の器、小物、家具、建築内装材に至るまで、木と漆が今に暮らしにとけ込むようなモノ作りに 挑戦し続けています。

Text & Photo:
宮﨑涼司

人一倍、服が好きなCRAHUGのジャーナル担当。給料のほとんどをファッションへ投資する。好きなメディアは「AWW MAGAZINE」と「NEUT MAGAZINE」。

Date: 2021.08.19

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