【コラム】
モノ語り。vol.01
「本当にいいタオルとは何か。」

新コラム・モノ語り。を始めます。

このコラムではじっくりゆっくり1つの製品に向き合って、その1つのことだけを様々な目線からひたすら語ります。作り手のこだわりや製品化に至るまでの想い、また使い手のリアルな感想をそっくりそのまま記事にしたいと思ったからです。ぜひお付き合いください。

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モノ語り。vol.1 SHINTO TOWEL 2.5-PLY GAUZEタオル

第1回目は「本当にいいタオルとは何か。」と題して、SHINTO TOWELの2.5-PLY GAUZEタオルのことだけを深堀りすべく、作り手に神藤タオル株式会社の代表取締役・神藤 貴志さん、使い手にCRAHUGアンバサダーasamiさんのお話を聞いてきました。

「本当にいいタオルとは何か。」 【作り手】神藤タオル株式会社 代表取締役 神藤 貴志さん

- 本日は、”2.5PLY-GAZEタオル”のことだけをお話聞かせてください。  まず、数あるタオルの中でもなぜ「ガーゼ」に着目したのですか?

神藤貴志(以下、神藤):当初の新商品開発のスタートは職人の腕試し感覚というか、弊社の職人さん達が「何か他所とは違うもんを作らなあかん」というタイプの方々で常に新しい商品づくりを考えるように心掛けていたことがあります。

織り組織が確立されている両面パイルのいわゆる一般的なありふれたタオル地ではなく、織り組織・構造の変化の余地を求めて「ガーゼ織り」をベースにして織り組織を色々と試しながら商品開発を進めました。

- 他所とは違うもんを、素敵なフレーズです。

神藤:元々は弊社のインナーパイル織りの方が先に世に出ており、一番古い機械でしか作れない(=いつ作れなくなるかわからない)という懸念を背景に「それに代わる新商品を」ということで開発に本格着手した経緯がありますね。

2でも3でもなく、2.5

- なるほど。このタオルは、2.5重構造というのがポイントだと思います。

神藤:そうなんです。そんな中、私が職人さん達に出したリクエストは「新しい(といっても旧式なのですが)織機で織ることができて、かつインナーパイルのようにふんわりボリューム感があるガーゼタオル」という内容でした。なんともふわっとした無理難題だったのですが、インナーパイルの「表裏のガーゼ織2層の間にイレギュラーな構造がある」というところや「密度が粗い=乾燥方法によってゆるくふわっと感がでる」というところをヒントに、職人さん達が多くの試作を重ねていったという形です。

- 試行錯誤の中でどうにか生み出されたものだったのですね。

狙ってこの構造を作ったというよりもたまたま出来たサンプルの内の1つがとても風合いが良くそれがこの2.5重構造になっていた、という偶然に近い形で2.5重構造が生まれました。

サイズごとに使い方色々。

- この2.5PLY-GAZEタオルは何といっても軽くて、吸水が良く、さらにすぐ乾くタオルだと感じます。   作り手である神藤さんご自身はどんなシーンで使われてますか?

神藤:かさばらない・軽いのも便利なのでハンディはカバンに入れて持ち歩いたりループを使ってキッチン周りで使ったりします。マフラータイプは汗取り・防寒・紫外線対策や長めのサイズ感を活かしてキッチンタオルとして。 Mサイズは洗濯や収納の嵩が減るので楽なのが良いのとこれ1枚でお風呂上がりのバスタオルとして十分なので旅行・キャンプ・銭湯・サウナなどに連れていけるのが便利です。 Lサイズが一番いろんな使い方ができまして、肌寒い時の羽織・ひざ掛けのようにも使えるので家だけじゃなく車に1枚積んでおくと便利ですし、夏に向けてのシーズンはケット・シーツ代わりとして自宅でも重宝しています。

- かなり愛用されているのが伝わります。その他カラーやネームなどデザインも素敵ですよね。

神藤:デザインを手掛けてくれたのは大阪府内のデザイン会社さんなのですが、私が先方に出したデザイン上のリクエストは「タオルっぽくない見た目と雰囲気」と「使う上で不便や邪魔にならない」という2点だけをお願いしました。

当時のタオル業界では明るめトーンのカラーでプリントやボーダーなど全面に柄が主張するようなデザインが非常に多かった(今も多いですが)ことを考えると、色合いやネームのバランスが引き算の見せ方というか。シンプルだけど逆に際立つというか、悪目立ちせずに暮らしの風景に溶け込んでかつ埋もれないという、弊社商品がお客さまに届けたい価値観が伝わる絶妙なデザインだなぁと改めて思います。

- 本当にそう思います。最後に神藤さんにとってタオルとは?

神藤:元々、先代である祖父ほどは家業であるタオルづくりや地元産地への想いを強く持っていたわけではありませんでしたが、入社後特に自社ブランド「SHINTO TOWEL」を立ち上げの際に自分たちのタオルづくりの意味を考える中で、自分たちのタオルづくりはお客さまに幸せを提供できているんだという事を実感し、意識するようになりました。

ブランドコンセプトである「本当にいいタオルとは何かを求め続ける」というところにも繋がりますが、どんなタオルがあればお客さまに喜んでもらえるだろうかということを考え続けて、お客さまにとっていいものをつくり続けていくことで、自分たちのものづくりを通じてお客さまを少しでも幸せにすることができる、その媒介なのかなと思っています。

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「あるのとないのでは大違い。」 【使い手】CRAHUGアンバサダー asamiさん

- 本日は、”2.5PLY-GAZEタオル”の使い勝手など教えてください。  実際に使用してみて、肌触りや使用感など感想はありますか?

asami:ガーゼの素晴らしさは子供が生まれてから本当によく感じるところではありましたが、この2.5重という特殊な重ね織りの生地、本当に軽くて柔らかくてびっくり。なかでも軽い肌触りがとても好きで、手入れもしやすく、すぐに乾いてくれるところが大のお気に入りポイントです。春夏にかけてより一層活躍しそうです。洗濯した後も風合いも吸水性も特に変わっていません。丈夫なので、長く使えてとてもありがたいです。

- このタオル、カラーやネームなどのデザインもポイントです。

asami:くすんだカラーはどんな色とも合わせやすいので、洗面所に置いてもリビングに置いてもなじんでくれます。大きなネーム部分はインテリアのアクセントになってくれ、あるのとないのでは大違いかなと。タグフェチの私としては、とてもお気に入りです。

- 分かります。ちなみに、asamiさんは普段どのように使用されていますか?

asami:普段は風呂上がり、子供の昼寝の掛け布団としてよく使いますが、今の時期は外出先の水遊びの時にも活用しています。軽いかけ心地にいつもは布団を蹴飛ばしてしまう子供もぐっすり眠れますよ。コットンのタオルより嵩張らず軽いので、お出かけにも便利です。

- 最後に、ずばりasamiさんがタオル選びにあたって大事にしていることは何ですか?

asami:速乾性があること、吸水性に富んでいること、丈夫で長持ちすること、です。SHINTO TOWELさんのその他のタオルにもとっても興味があります!今後もぜひ頑張ってくださいね。

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今回のコラムでご紹介した商品はこちら。ぜひチェックしてみてくださいね。次回の更新をお楽しみに。

  • 神藤タオル株式会社

    神藤タオル株式会社

    泉州タオルの技法を継承しつつ、「本当にいいタオルとは何か」を求め続けていきたい。そのためには、伝統と実績が培ってきた技術力を生かし、時代の変化に呼応した発想力が必要です。SHINTO TOWELは、素材や機能、デザインなど、さまざまな角度から製品を見つめ、新しいものづくりにチャレンジしていきます。

Text & Photo:
酒見ひばり

CRAHUGプロジェクトマネージャー。アパレルで店舗営業からEコマース、WEB販促などを幅広く経験。ついに6歳になった娘を持つアラフォー母。

Date: 2023.06.19

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