コラム・モノ語り。

じっくりゆっくり1つの製品に向き合って、ひたすら語るこのコラム。作り手のこだわりや製品化に至るまでの想い、また使い手のリアルな感想をそっくりそのまま記事にしました。ぜひお付き合いください。>過去記事はこちら

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モノ語り。vol.4 YUSHI CONTE-トートバッグ

第4回目は、〈YUSHI〉の「CONTE-トートバッグ」のことだけを深堀りします。作り手にYUSHIのブランドディレクター/革職人 坪田尚也さん、使い手にCRAHUGアンバサダーtomoさん(@tomo._.yoep)のお話を聞いてきました。

「細かいところまで丁寧に。」 【作り手】YUSHI ブランドディレクター/革職人 坪田 尚也さん

- 本日は、「CONTE-トートバッグ」のお話を聞かせてください。 まず、 CONTE(コンテ)シリーズ とは、どのようなコンセプトでしょうか?

坪田 尚也さん(以下、坪田):私たちYUSHI(遊糸)は、遊びの精神を基盤に据えたものづくりを考えるデザインメーカーです。なかでも、CONTEは“夏にバスケットを持つ感覚で自由に、楽しく。”をテーマに、かごバッグのような、さっと持ってお出かけできるようなバッグを革で表現できたらと思いデザインしました。厚めのシュリンクレザーを使うことで、しっかりとした存在感も出てきました。

- 確かに、CONTEはシュリンクレザーが印象的ですよね。CONTEに使用しているレザーの特徴はありますか? 坪田:シュリンクとは<縮む>ことを意味していて、シュリンク革には2種類あるんです。①薬品によって自然なシュリンク革にする方法と、②型押しをしてシュリンク状にする方法があります。CONTEは前者の自然なシュリンク革を使っているので、革の場所によっては1点1点シボの表情が違い、不均等ですが味のあるシボ目が出ています。

- キレイなレザーだなと思ってましたが、所々シボの表情が違うんですね。

坪田:そうなんです。この自然なシボ目によって、レザーの柔らかい質感と手触り感が楽しめます。又汚れ、傷などが目立たないという良さもあって使いやすいバッグになっています。

- なるほど。「CONTE-トートバッグ」を作る上で、とくに難しい工程はありますか?

坪田:やや丸底のトートバッグなので、持った時のフイット感を出すため麻生地のキンチャク部分を開けた所に、革のベルトの抑えをつけています。巾着部分に使っている紐やパーツなど細かいところまで丁寧に作るようにしています。

- “細かいところまで丁寧に。” 素敵な言葉ですね。 とくにこのCONTEは発色も良く、色味もキレイだなと思ってました。

坪田:YUSHIのデザインコンセプトにもある”色でみせる”というところを意識して、カラーによって商品の雰囲気が変わるようにしました。落ち着いたイメージのアイボリー、パッと明るい印象のペールイエロー、ナチュラルな雰囲気のブラウン、持つ人のファッションに合わせて選んでもらえたらと思います。

- 「CONTEトートバッグ」はYUSHIのなかでは特に女性らしいデザインかと思いますが、どんなシーンで使用するのがおすすめですか?

坪田:通勤や、オフの日の普段使いなど幅広く使っていただけるサイズ感だと思います。実際に使っていただいている方から「荷物が多い人でもガバッと入るのがいいと」お声をいただいたこともあります。13インチのパソコンやタブレットなら入るサイズ感になっています。

- 最後に、坪田さんの中でバッグとはどういった存在ですか?

坪田:バッグの機能的な役割はあくまで中に荷物を入れて運ぶ道具でしかありませんが、それを持つ人のライフスタイルが加わることで初めてその価値が生まれるのだと思います。 いろんな方にYUSHIのバッグを持ってもらい、自分なりの使い方をしてもらえたらと思います。

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「使い心地を大事にした、ときめくバッグ」 【使い手】CRAHUGアンバサダー tomoさん

- 本日は、「CONTEトートバッグ」の使い勝手など教えてください。  実際に使用してみて、使用感など感想はありますか?

tomoさん(以下、tomo):シンプルなデザインでコーディネートに合わせやすいです。たっぷりと荷物が入るので通勤やお出かけにもさっと持つことができ、巾着がついているので安心感があります。革もしっとり柔らかくて、持っていて心地よいです。

- ずばり、具体的にはどんなものを入れていましたか?

tomo:折り畳み傘、お財布、500mlの水筒、ポーチ、小袋にはワイヤレスイヤホンや飴やガムなどを入れています。

- 結構しっかり入りますね。tomoさんだったら、このバッグをどんなスタイリングに合わせたいですか?

tomo:Instagramの投稿ではブラックワンピースにホワイトトートをポイントに合わせてみました。この秋はニット帽にサロペット合わせでCONTEトートをカジュアルに持ってみたいです。

- カジュアル見せも可愛いし、モノトーンのスタイリングも決まってますね。

tomo:シンプルなデザインなのでどんなシーンでも合わせやすいとは思いますが、特にPTA、授業参観、面談などの学校行事にピッタリでした。

- 最後に、tomomiさんがバッグを選ぶときに大事にしているポイントは何ですか?

tomo:手持ちの服との合わせやすさ、使い心地(特に重さ、生地の柔らかさ、容量)を大事にしながら、ときめくバッグを選ぶようにしています。

  • YUSHI

    YUSHI

    常識にとらわれない自由な発想 YUSHIはこれまで、新素材とのセッションを試みた商品開発や、トレンドに捉われない自社独自のカラーの提案など、その時代のライフスタイルに新しい感性や意識を与える商品を作り続けてきました。 今後もYUSHIの独自性である「グラフィカルでオリジナリティのある色だし」「ヒューマンな丸みをもった形」「さまざまな分野からの素材開発」「人間のぬくもりや手仕事(職人気質)を活かした質感」の4つを軸にし、使い手に心地よくフィットする商品を作り続けていきたいと思います。 YUSHIでは、心地よい解放感、肌になじむフィット感を大事に考えて商品をつくっています。 色と素材のかかわりや、色と色のコンビネーションには、特にこだわりをもっています。 フォルムはできる限り削り落としてシンプルにしています。 ただ、研ぎ澄まされただけではなく、そこに遊びの要素を加えることで、商品の魅力をさらに引き出しています。

Text & Photo:
酒見ひばり

CRAHUGプロジェクトマネージャー。アパレルで店舗営業からEコマース、WEB販促などを幅広く経験。ついに6歳になった娘を持つアラフォー母。

Date: 2024.09.17

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