作る人のはなし。#1
「米沢の地で私が大切にしていること」

作る人が大切にしているモノゴトをお伝えする、 新コラム「作る人のはなし」

作る人はどんなものを選び、どのような日々を過ごしているのか? ものづくりのルーツにも繋がる作る人のライフスタイルを通して、作る人が日々大切にされているモノゴトをお届けします。


#1 作る人


心も体も満たす場所

「cafe&gallery青田風」

田園風景に囲まれた「cafe&gallery青田風」

米沢市に移住をしてはじめて訪れたカフェです。店主のお二人とはすぐに意気投合しました。私の活動に興味を持ってくださり、毎年個展をさせていただいています。こだわりの空間とセレクト家具が並ぶ店内は、入るとコーヒーのいい香りで満たされており、大きな窓からは田園風景と山々を望むことができます。季節ごとに移ろいゆく自然を眺めながらコーヒーを一杯。心も体も満たされる場所です。

わたしのパワーフード

「カレーつけざる」

山形県内には、各地にそば処が多くあります。鳥そばや田舎蕎麦、更科そばなどお店ごとに特徴が違います。その中でも市内のお蕎麦屋さんで頂く「カレーつけざる」は絶品。お店自慢の出汁に野菜の旨味、カレースパイスがマリアージュされた極上のつけ汁は、蕎麦の香りを邪魔しない絶妙な風味です。これを食べた日からは決まってカレーつけざるを注文し、大きな仕事の前や頑張りたい時のエネルギーになっています。

 

愛用しているアイテム

「mountain&moon」

ブランド立ち上げ当時から愛用しているので、今年で5年目になります。毎年、自宅で手洗いをし風合いや色の変化を確認しています。くたびれた様子もありますが、自分だけの風合いに育ったような気がしてより愛着が湧いています。一昨年、穴傷ものをダーニング刺繍し2代目として迎え入れ、今は2つを交互に使用しています。できる限り全ての商品を日常使いしているのですが、季節の変わり目や出張時には欠かせないストールの一つです。

360度山に囲まれ、星や月をすぐ近くに感じる事ができる米沢の夜空をイメージしたストール。

 

大切にしているモノ

「旅とお土産」

暮らしの中で大切にしているのは出会いです。ただその場にいるのではなく、一歩踏み出すことで生まれる出会いはとても価値のあるものだと考えています。学生時代、繊維産地を巡る旅をきっかけに米沢織と出会った様に、どこで素敵なご縁があるのか。想像できない場所へ導かれることを楽しみに外へ飛び出します。そして、その場所で気に入った物を持ち帰ることもお忘れなく。家やアトリエに飾って、旅を思い出しながら愛でるのも楽しみの一つです。  

大事にしているコト

「自然と文化」

日常的に身近な自然を観察していると、ささやかな変化もときめきに感じます。緑の葉の重なりや花の色、枝と枝の隙間の形。気付いたことはスケッチや写真で記録します。この積み重ねはアイデアの引き出しとなって表現へと繋がっていきます。

そして身近な自然と結びつくのは地域の文化です。なぜ山形は紅花栽培が盛んなんだろう。この疑問を解決するのは歴史と文化です。自然と触れ合いながら、地域の文化を理解することはとても大切な時間です。


〈nitorito〉は、米沢の地のものづくりを大切に、発信するブランドです。そんなブランドで斎藤さんは、米沢の風景をデザインに落とし込んだストールを企画されています。普段の生活からも米沢の文化や風土をこよなく愛されている姿が見れたのではないでしょうか?

nitoritoについてもっと知りたい方はこちらをご覧ください。

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  • 株式会社nitorito

    株式会社nitorito

    ニトリトという言葉から、ニットや織物のイメージを連想し、テキスタイルに馴染みのない方にも親しんでもらえたらと思っています。ニットと織と=「knit to ori to」という言葉を組み合わせて「nitorito」が誕生しました。米沢を初めて訪れた際、目の前に広がる「山」に感銘を受けた印象をそのまま、ロゴマークに。緩やかな曲線で描いた山並みと空に浮かぶ月をデザインし、米沢らしさを伝えています。この米沢らしさは、nitoritoらしさでもあります。私たちの製品がたくさんの方々に知ってもらい、ブランドの考え方が理解される事は、同時に、米沢の素晴らしい自然や文化が伝わっていく事だと信じ活動しています。made in YONEZAWA に誇りを持って、山を越えて届けたいという決意のもと、この土地のものづくりを大切に、これからも米沢から発信していきます。

Text & Photo:
上野結佳

計5名の甥っ子&姪っ子を溺愛する、CRAHUG・SNS担当。写真は甥っ子へ作った誕生日ケーキ。

Date: 2024.01.29

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